硫化鉄(FeS)の中学生向け解説ページです。
「硫化鉄(りゅうかてつ)」は中学2年生の化学で学習します。
・硫化鉄の色
①硫化鉄の化学式
・硫化鉄のモデル
②硫化鉄の化合
・硫化鉄の化合の実験
・硫化鉄の化合の化学反応式
を学習したい人は
このページを読めばバッチリだよ!
急いでいる人のために、
硫化鉄の化学式と色、鉄と硫黄の化合の化学反応式をのせておくね!
硫化鉄の化学式
FeS
硫化鉄の色
黒色
鉄と硫黄の化合の化学反応式は
Fe + S → FeS
だよ!
1.硫化鉄の化学式とモデル
①硫化鉄の化学式
硫化鉄の化学式は
FeS(エフイーエス)だよ!
だね。
本当は硫化鉄には、いくつか種類があるんだけど、
中学生は「FeS」を覚えておけば大丈夫だよ!
(様々な種類の硫化鉄を知りたければWikipedia)
硫化鉄(FeS)はつまり、
鉄(Fe)の原子が1つ
硫黄(いおう)(S)の原子が1つ
がくっついてできた化合物
なんだね!
②硫化鉄のモデル
では、硫化鉄(FeS)をモデルで表してみよう。
そういうこと!
1つだけ注意点だよ。
硫化鉄は「分子」ではないから注意してね!
そうそう!
硫化鉄は本当は、
鉄、硫黄、鉄、硫黄・・・
鉄、硫黄、鉄、硫黄・・・
鉄、硫黄、鉄、硫黄・・・
と何億、何兆個もくっついて、かたまりになっているんだ。
イメージ図↓…
…
そう。この赤丸の部分だけを代表して
「FeS」と呼んでいるんだ。
だけどさっき言ったとおり、
「硫化鉄はかたまりなので分子ではない」
から、そこだけは注意してね!
2.鉄と硫黄の化合
次は鉄と硫黄の化合についてだよ!
中学生で硫化鉄は、この実験くらいしか出ないから、しっかりと覚えておこうね!
①鉄と硫黄の化合の実験
まずは実験についてだよ。
鉄粉を準備します。(7.0g)
鉄は銀白色の固体だよ!
次に硫黄を準備します。(4.0g)
硫黄は黄色の固体だよ。
次に鉄粉を硫黄を混ぜ合わせるよ。
かき混ぜて
取り出して
こんな感じだね。
これを鉄と硫黄の混合物
と言うよ!
これは、鉄と硫黄を混ぜただけだから、
磁石を近づけると磁石につくよ!
では、この混合物を加熱して、鉄と硫黄を化合させてみよう!
鉄と硫黄が化合し、硫化鉄になるよ!
動画で見てみよう。
鉄と硫黄の混合物 (加熱前) | 鉄と硫黄の化合物 (加熱後) | |
化学式 | Fe + S | FeS |
磁石につくか | つく | つかない |
うすい塩酸を加える | 水素が発生 (無臭) | 硫化水素が発生 (腐卵臭) |
②鉄と硫黄の化合の化学反応式
鉄と硫黄の化合の化学反応式をのせておくね。
鉄と硫黄の化合の化学反応式は下のとおりだよ!
Fe → S + FeS
① 鉄 + 硫黄 → 硫化銅
(慣れたら省略していいよ。)
次に、①の日本語を化学式にそれぞれ変えるよ。
② Fe → S + CuS
だね。
鉄の化学式はFe
硫黄の化学式はS
硫化鉄の化学式はFeS
これは暗記しておかなければいけないよ!
③ 矢印の左と右で、原子の個数を確認しよう!
Fe → S + FeS
+
→
矢印の左
鉄1つ 硫黄1つ
矢印の右
鉄1つ 硫黄1つ
となるから、左右の原子の個数が合っているね!
だから、
Fe → S + FeS
この化学反応式でOKだね!
(個数が合っていない場合は係数をつけて、原子の個数を合わせなければいけないね!)
鉄と硫黄の化合の化学反応式
Fe → S + FeS
必ず書けるようになろうね☆