教員の転職は難しい?100人のアンケート結果を元に元教員が解説!

教員はもう無理、限界…。

だけど教員からの転職って実際どうなの?難しい?

  • 教員からの転職の難易度を知りたい
  • 難易度を下げる方法を知りたい
  • 実際に転職した人たちの感想を聞きたい

この記事はそのような方へ向けて作成しました。

私は過労により倒れ、11年間勤務した公立中学校を退職しました。

その後、教員からの転職を研究し、IT企業へ転職した経験があります。

この記事は私自身の経験や、私が教員からの転職者100人に行ったアンケートを元に作成しています。

先生方の参考になれば幸いです。

 
それではスタート!

結論!教員の転職は難しくない!

結論としては、教員からの転職は難しくありません。

まずは、転職者100人に聞いた転職の難易度を確認してみましょう。(この調査はランサーズを利用し独自に調査したものです)

教員からの転職をした年齢
教員からの転職は難しい?

この結果を見る限り、教員からの転職は「難しい」とは言えないことがわかるでしょう。

私自身の転職経験からしても、苦労はありませんでした。

みなさんの周りにも「教員からの転職ができずに仕事が見つからない」という人は少ないのではないでしょうか?

(むしろ教員から転職した方は、2度と戻ってこないことの方が多いでしょう。)

しかし誰にとっても難しくないわけではありません。

転職の難易度は

転職したい企業による」というのが全てです。

1発目の転職から「希望の職種」「残業なし」「年収も上げたい」など高望みをしすぎると、難易度は跳ね上がります。

 
始めから100点の転職は難しい…。

ともあれ私の結論としては、教員からの転職は決して難しくありません。

加えて転職にはもう一つ大きなポイントがあります。

それは

転職を決意する前に、一度転職活動をしてみることです。

多くの人は転職を決意してから転職活動をはじめますが、これはよくある間違いです。

転職活動をしてみて、教師より魅力ある仕事がなければ教師を続ければよいだけですし、よりよい仕事があれば転職を決意すればよいのです。

 
まずは気軽に転職活動をしてみればよいんだね!

そうですね。教員を続ける、辞める。どちらの結論になっても、今まで以上に納得感をもって仕事をすることができますよ。

教員からの転職活動にはdoda がおすすめです。国内最大級の求人数をもち、教員からの転職専門のカテゴリーがある頼りになる転職サービスです。(もちろん完全無料です)

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続いては教員からの転職が難しいと言われる理由を紹介します。

教員からの転職が難しいと言われる理由

教員を辞める

教員からの転職は決して難しくありません。

しかし「教員からの転職は難しい」という意見を耳にしたことがある方もいるでしょう。

教員からの転職が難しいと言われる主な理由は以下の通りです。

  • ビジネス経験が少ない
  • 教員は元の年収が高い
  • 子どもの相手が仕事の中心だった
  • ITリテラシーの不足

などが挙げられます。それぞれ解説をしていきます。

ビジネス経験が少ない

まずはビジネス経験の不足です。私はこれが最も大きな理由だと考えます。

教員と民間、両方経験した私も感じますが、やはり教員は時間や成果に対する意識が希薄です。

例えば職員会議

教員の時給を2,500円とし、30人の教員が2時間会議を行うと15万円のコストがかかります。

会議を半分にすれ75,000円の費用削減になるわけです。

そんなことを考えながら会議をする教員は滅多にいません。

年間成果や目標も「子どもの笑顔のため」など漠然としたものになりがちです。

その他ビジネスマナーも身についていないことが多いです。(この点は自信が無い人は以下の本を読めば十分です。)

この辺りは企業も心配するポイントなので、面接をする際は担当者に不安感を与えないようにしましょう。

しかし教員は基本的に優秀な方が多いので、必要以上の心配は不要です。

仮に教員の平均偏差値を55程度としましょう。当然ながら、偏差値50以下の方達も立派に働いています。

当然偏差値が全てではありませんが、総じて教員は優秀なので、必要以上に不安にならないようにしましょう。

教員は元の年収が高い

年収

教員からの転職が難しいと言われる理由。2つ目は「教員は年収が高い」ということです。

基本的に教員からの転職は未経験の職種になることが多いです。

転職後の業種と職種

教員は元の年収が平均よりもやや高いため、未経験の職種に転職する場合、一旦は年収が下がることを覚悟しておきましょう。(特に30歳以降の方)

民間の給与の平均↓

年代平均年収
20代348万円
30代444万円
40代510万円
50代613万円
doda

教員の給与の平均①↓

年代平均年収
20代298.4万円
30代370.0万円
40代479.0万円
50代653.0万円
学校の先生の年収を解説より

教員の給与の平均②↓

年代平均年収
20代377〜514万円
30代514〜683万円
40代676〜782万円
50代782〜898万円
平均年収.jpより

このように教員の年収は民間よりもやや高いため、転職で「給与を下げたくない!」とこだわると、転職は難しくなるでしょう。

 
よくある失敗例だよ!

年収は転職後の仕事の成果や、複数回転職をくり返すことでどんどん上げることが可能です。

1回目の転職は、年収にはこだわりすぎないことがポイントです。

まずはいろいろな条件の仕事を確認してみてください。

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子どもをメインに仕事をしてきた

教員からの転職が難しいと言われる理由。3つ目は「教員は子ども相手の仕事」と考えられてしまうことです。

実際の教員は保護者や上司、同僚、など大人と関わることも非常に多いです。

ですが企業側からすると、大人相手に仕事できる?と思われてしまうのです。

このあたりは勘違いされないように、面接でしっかりとアピールするとよいでしょう。

行事を中心的立場でまとめた経験や、保護者対応での成果を具体例をもって説明できるよう準備をしておきましょう。

ITリテラシーの不足

ITリテラシー

最後はITリテラシーが不足しているのではないか?と思われてしまうことです。

特に30代以降の人は注意が必要です。

教員は基本的なPCスキルはもっていることが多いでしょう。

そのため、民間の企業と比べ通用しないということはあまり無いはずです。

しかし学校関係者は、アナログ人間の集まりだという認識で見てくる企業もあります。(まあ否定できない部分もあります)

この点も、面接でしっかりとPRできるように準備しておきましょう。

 
基本的にはWord,Excel,PowerPointあたりが使えればOK

では続いて、教員からの転職をスムーズに行うコツについて解説をしていきます。

教員からの転職を簡単にするコツ

教員からの転職の難易度を下げるには、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • 転職エージェントを利用する
  • 条件にこだわりすぎない
  • 自分の強みを確認しておく

それぞれ解説をしていきます。

転職エージェントを利用する

転職エージェントとは

まずは転職エージェントを利用することです。

 
転職エージェントって何?イマイチわからない…。

転職エージェントは求職者と企業のマッチングサービスのようなものですね。

教員からの転職者の9割以上が転職エージェントを利用しています。

  • 勤務地
  • 職種・業種
  • 年収

などの要望を出せばエージェントの担当者があなたにあった求人を提案してくれます。

さらに面接の日程調整面接対策年収交渉も行ってくれます。

 
なのに無料で利用できるの?

そうです。あなたが転職に成功した場合、転職先の企業からエージェントに報酬が振り込まれます。そのため、求職者は無料で利用することができるのです。

注意

担当者によっては利益欲しさのため、とにかく転職をさせようとする人もいます。

この点には注意しましょう。

教員は転職エージェントにdoda を利用することがベストです。

しかし担当者との相性が悪ければ、リクルートエージェントも併せて利用するとよいでしょう。

リクルートエージェントもdodaと並び業界最大級の求人数をもっています。(ただし、転職サポート期間は3ヶ月なので気をつけてください。(dodaは無期限))

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何より転職エージェントを利用することで、ブラック企業をつかむリスクをかなり減らすことができます。

現在のエージェントは、転職後に企業のホワイト・ブラック具合のアンケートをとり、情報収集をしています。

離職率が高い企業はエージェントも扱わないことが多いため、必然的にブラック企業をつかむリスクを減らすことができるのです。

使って得しか無い転職エージェント。ぜひ上手に使ってください!

 
エージェントに利用されないように、自分の意見はしっかりと持とうね!

初めての転職では条件にこだわりすぎない

条件にこだわりすぎない

転職のコツ2つ目は「1回目の転職では条件にこだわりすぎない」ということです。

特に注意してほしいのが年収です。前述の通り、教師はもともと年収がやや高いため、異業種に転職をすると給与が下がることが通常です。

年収の変化
教員からの年収の変化
大学教員からの転職での年収の変化
大学教員からの年収の変化

このように、転職で教員よりも年収を上げることは簡単ではありません。(特に異業種)

基本的に年収面は妥協することが吉でしょう。

反対に、環境面は改善が容易です。教員よりもブラックな仕事はあまりないからです。

残業時間の変化
転職後の休日の変化

このように1回目の転職では、まずは環境面を改善することを私はおすすめします。

その後実績を出したり、転職をくり返し年収を上げていくのが基本的な戦略でしょう。

 
エージェントの方からもアドバイスをもらおう!

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自分の強みを確認しておく

転職のコツ。最後は自分の強みを確認しておく。ということです。

もちろん、入社後に生かせる強みを整理することが大切です。

ベストはポータブルスキルと呼ばれる、会社や職種に関係なく生かすことができるスキルです。

  • マネジメント力
  • 課題解決力
  • 提案力

などがポータブルスキルです。その後、テクニカルスキル→ヒューマンスキルの優先度順で自分の強みを整理しましょう。

強みを伝える優先度

これらの強みを伝える際は、エピソードを交え、①結論→エピソード→②職場での生かし方の順で話すとよいでしょう。

例文①

私の強みはコミュニケーション能力です。

私は現在、学校の生徒会主任という立場で仕事に取り組んでいます。

子どもたちから「校則の見直し」の提案があったときは、子ども、教員双方からの意見をまとめ、全校生徒が集まる生徒総会にて、誰もが納得感のある校則見直しを成功させました。

子どもや先生方から「〇〇先生が間にたって意見をまとめてくれたので、とても助かった」と言ってもらえました。

この経験から、私は自分のコミュニケーション能力に自信をもつようになりました。

この経験を活かし、御社でもチーム営業の要として貢献していきたいです。

例文②

私の長所は「計画性」と「マネジメント能力」の2点です。

私は現在学年主任という立場で、8人の集団をまとめています。

修学旅行・家庭訪問・学園祭・テストなど、行事は同時進行で行われていきます。

それらの行事を円滑に回せるよう、適切に計画をたて、部下である先生方と共に運営を行っています。

管理職からも、「君が主任の学年は、毎年スムーズに運営がなされている」という評価をいただいています。

この経験を活かし、御社でも円滑なプロジェクト運営を推進してまいります。

もちろんウソはいけません。暗い表情の人が「コミュニケーション力に自信があります…。」と言っても面接官は信じません。

あなたの強みをエージェントの担当者と相談しながら、精査していってください。

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教員の強み

教員からの転職は難しい?アンケート結果

最後に「教員からの転職は難しいか?」感想を集めましたので紹介します。

このアンケートはランサーズを利用し、独自に調査・集計をしたものです。(以下は実際の調査の画像)

教員からの転職は難しいのかアンケート結果

元栄養教諭です。現在は製パン業に転職しました。教員からの転職で難しかったところは、面接時のアピールポイントです。全く異なる業種のため、教員の業務やスキルでのアピールはしにくかったです。そのため、性格や人間性などの強みを面接時には強調しました。


あまり苦労しなかったことは、経歴的に採用する側からすると安心されていたように思います。異業種のため、疑問に思われていたとは思いますが、スキルはのちにカバーできると思ってもらえるように人柄や人間性を出すように意識しました。

これから異業種に転職する方に対して強く言いたいことは、保護者対応や専門知識は思ってもないところで今でも大活躍します。これまで一生懸命されてきたことはどのような職種についても必ず役に立つので勇気をもって色々視野を広げていってください!

教員の世界になれていた私は転職して出会った人たちのおかけで価値観が変わりました。ぜひ一歩踏み出してみてください。応援しています。

公立小学校 20代 女性

平日は勤務時間が平均15時間ほどで土曜日は部活動の顧問、唯一休みの日曜日も次の週の授業準備で忙しいため、とにかく労働力時間が長かったです。自分のために使える時間が少ないので転職を決意しました。

まず、ワークライフバランスの見直しを考えました。ただ、転職活動の進め方や自分に合った業界がわからなかったので、転職エージェントを利用してキャリア設計から行なってもらいました。その結果、自分の新しいやがいを見つけることができ、転職先でも充実した時間を過ごせているので、転職活動をはじめたてのときにキャリア設計を組み立てておいてよかったと感じています。

今の会社は飲食関係です。もともと料理や菓子類などを食べることや作ることがとても好きでした。給与面では下がりましたが、精神的に心穏やかに過ごせていることが何よりの幸せです。

公立小学校 20代 男性

教員からの転職で難しいと感じたのは、新たな職業での経験やスキルの不足です。教員としての専門知識やスキルは、他の職業で通用しづらいことがあります。特に、教育業界以外での経験や知識が求められる場合には、自分の価値をアピールすることが難しいことがありました。また、教員としての経験が他の職業に直結しづらい場合もあり、職務経歴書や面接での説明が難しくなることもありました。

しかしながら、教員からの転職には思ったよりも難しくない点もあります。まず、教員として培ったスキルや経験は、他の職業でも活かすことができます。コミュニケーション能力やリーダーシップスキル、時間管理能力などは、多くの職場で重要な要素です。また、教員としての経験から得た洞察力や教育の視点は、他の分野でも価値があります。

教員からの転職を考えている方へのメッセージとして、まずは自身の目標や興味をしっかりと考えてください。どのような職業に転職したいのか、自分の強みやスキルをどのように活かせるのかを明確にすることが重要です。

最後に、自信を持って転職の道を進んでください。教員という経験は貴重であり、他の職業でも必要とされるスキルや価値があります。自分自身の可能性を信じて、新たな挑戦に向かってください。

公立小学校 20代 男性

教員は専門職でもある為、転職は難しくなる場合もあると思います。私自身、転職時に他の業界も視野に入れて考えていました。しかし、学校という閉鎖的な社会でのみ働いてきたという部分で扱いにくい人材として捉えられてしまうように感じました。

面接のときも転職理由をかなり深堀りして質問されることが多かったです。結果的に私は経験のある教育というフィールドで転職することを決めました。同じ教育業界内での転職はそこまで苦労することもありませんでした。即戦力になる自信もありましたし、教育業界は常に人手不足に悩まされています。

希望する人がいても、教員免許などの専門知識が必要となる資格を取得していないと応募することも厳しい場合があります。教育に携わっていくことも選択肢の一つとしてお考えなら学校とは異なる教育の在り方でアプローチできる仕事もお勧めしたいです。

私立高校 20代 男性

教員からの転職は難しいものでした。理由は2つあります。1つは、「教員だった者は使いづらいに違いない」という、採用担当者の思い込みです。教員は他人に対して上から目線で物を言うという、思い込みが抜きがたくある採用担当者が少なくありませんでした。

実際は教員は保護者の顔色を窺って卑屈な物言いをすることが多いのですが、「先生は威張っている人種」という固定観念を持っている人が多いと感じました。私が教員を辞めたのは保護者からの際限ない要求に疲れ、メンタル疾患に罹ったためですが、離職の理由を尋ねもしないで「どんな不始末をしでかしたんですか?」と嘲るように言う採用担当者もいて傷つけられました。

転職が難しかった2つめの理由は私の気持ちの問題です。教員という職業に誇りとやりがいを感じて頑張っていたので、「もう続けられない」と思った時は挫折感にひしがれました。教員でなくなったら、自分の存在意義が見いだせないように感じました。「他にもいろんな仕事がある」と視野を広げるまでに時間がかかりました。自分の思い込みも転職の妨げになりました。

私立高校 40代 女性

 
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まとめ

この記事のまとめです。

結論としては、教員からの転職は難しいものではありません。

しかしこの記事で紹介したポイントを押さえないと、転職が難しくなったり、ブラック企業を掴んでしまったりする可能性が高まるでしょう。

転職活動は気軽に始めることができますが、ぜひポイントを押さえた活動をするようにしてください。

この記事がみなさんのお役にたち、1年後の明るい未来につながれば、これ以上の喜びはありません。

このサイトでは、教員からの転職に必要な情報をまとめています。

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それでは失礼します。

 
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