【30代教員へ】教員からの転職を成功させる5つのポイントを解説

教員の労働環境が非常に大きな問題となっています。

  • 仕事は定時で終わるもの
  • お昼休みは1時間自由に使えるもの
  • 残業代は出るもの

これらは基本的にあたりまえのこと。

しかし学校現場ではこれらの環境が当たり前とは言い難いのです。

そのため教員から転職した方の多くは、以下のような感想をもつようです。

私自身、元教員ですし、現在も教員として働く先生方を心より尊敬しています。

ですが現場の労働環境は中々改善されません。

その結果、教員は空前の不人気となってきています。

これは教員の志願者が年々減少傾向にあることからも明らかです。

教員の志願者の推移

公務員でありながら、ここまで不人気であるのは異常事態とも言えるでしょう。

教員志願者の減少だけでなく、教員からの転職を考える人たちも後を絶たないようです。

この現状では、転職を考える人が増加するのも無理はありません。

しかし転職を考えても、「30代で転職ってできるの…?」と考えている人も多いでしょう。

この記事では30代で教員からの転職を目指す方達に

  1. 30代の教員転職が可能な理由
  2. 教員が転職を考える5つの理由
  3. 転職を成功させる5つのポイント
  4. 転職おすすめ業種
  5. 30代教員の転職体験談

を紹介していきます。この記事を読むだけで、教員からの転職が難しく無い理由や、より成功率を高める転職方法がわかりますよ。

30代の教員からの転職の真実を知りたい方は、ぜひ参考にして下さいね。

 
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自己紹介

さわにい」と申します。

元中学校理科の教員です。公立中学校で11年勤務しました。

過労で倒れ教員を退職。その後はIT企業に転職。

現在はフリーランスとして活動をしています。

2022年10月には、中学理科の学習参考書も出版しました。

この記事の結論

この記事の結論は転職エージェントに登録し、転職活動を始めることです。

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30代の教員転職が可能な理由

アンケート

まずはこちらのデータをご覧ください。

私が、「教員からの転職者100名」にアンケートをとった結果です。

教員からの転職をした年齢
教員からの転職は難しい?

(詳細はこちら

20代で転職者が多いのは当たり前として、30代の転職者も意外と多いことがわかります。

「転職は難しい?」その答えは、希望する企業や職種によって異なるでしょう。

そのため一概には言えません。しかし「難しい」「やや難しい」と答えたのは2割です。

教員からの転職は、ウワサで聞くほど難しくないのです。

なぜなら

教員は優秀なのです。偏差値で言えば60近くの人が多いでしょう。

ですが日本人の半分は偏差値50以下なのです。そのような方々も立派に働いています。

偏差値でくくるのは乱暴ですが、それだけ教員は優秀であり、転職を恐れる必要はないということです。

では具体的に30代、教員からの転職が難しく無い理由を解説していきます。

30代の求人は多い!さまざまな職種・企業を選べる

転職成功のカギを握るのは「求人数」です。

厚生労働省が発表している年代ごとの求人数を見てみましょう。(2018年)

年齢求人数
(就職機会積み上げ方式)
19歳以下17,212
20~24歳117,646
25~29歳166,771
30~34歳145,945
35~39歳106,970
40~44歳69,935

これを見ると、30代の求人数はかなり多いということがわかるでしょう。

また、dodaのデータによると

転職者の平均年齢
転職者の年齢の推移

と、転職者の平均年齢は31.7歳であり、年齢はさらに増加傾向であることがわかります。

30代での転職は一般的であると言えるでしょう。

教育業界の転職なら断然有利【特に30代後半】

30代の転職は、前職の経験を生かした転職が理想です。

その意味で、教育業界への転職を希望する人は容易に転職が可能でしょう。

  • 家庭教師
  • 教材開発

などの職種であれば、即戦力としての採用も期待できます。

また、「IT×教育」「学校×営業」「子ども×事務」など、教育と相性が多い仕事もとても多いです。

30代ということも考慮すると、教育業界への転職が最も王道であると言えるでしょう。

30代前半ならポテンシャル採用も可能

数は少ないですが、30代であればポテンシャル採用をしてもらうことも可能です。

ポテンシャル採用とは

求職者の伸びしろを評価する採用方法です。

経験や資格よりも熱意ビジョンを重視して採用の可否を判断します。

私もポテンシャル採用でIT企業へ35歳で転職しました。

また、私がインタビューを行った「あっしー」さんも35歳で未経験からエンジニアへ転職をしています。

関連記事

「教員からの転職体験談」シリーズ。今回は30代半ば未経験でエンジニアに転職フリーランスエンジニアへ独立という現代のサクセスストーリーを作り上げることに成功させた「あっしー」さんの体験談を紹介します![…]

教員からエンジニア転職

難易度は高くなりやすいですが、教育を絡めたり、教科の知識を生かすなどをすれば転職をできる可能性は十分にあります。

早めの準備を心がけつつ、転職エージェでプロに相談するとよいでしょう。

転職活動を始めたい人は

30代教員が転職を考える3つの理由

ここからは30代教員が転職を考える5つの理由について解説をしていきます。

勤務時間が長い

最も大きい理由が「勤務時間の長さ」です。私も教員時代は毎月100時間以上の残業は当たり前でした。

(私自身の能力の無さも原因ですが…。)

日本教育新聞」では教員の平均残業時間が「96時間44分」だったという記事が出ています。

残業時間が「過労死ライン」の2倍以上となっています。

これに対する対策が一向に進まないのであれば、教員からの転職を考える人が多いのも無理はありません。

人によっては持ち帰りで仕事をする人も多いため、実際はこれ以上ではないか…。

という恐怖すら感じてしまいます。

お金よりも時間がほしい

これだけ勤務時間が長いと、民間よりも多少給与が良くても満足感は少なくなってしまうでしょう。

特に現在の日本は、給与よりも自由時間を重視する人が多いので今後も教員の先行きは暗いです。

 
さわにいも、教員時代は帰って寝るだけだったね。

現在の私の収入は教員時代と変わりませんが、労働時間が家事を合わせ1日「7〜8時間」になっています。

もちろんお金はたくさん欲しいですが、お金よりも毎日の自由時間があることが本当に幸せです。

注意

教員の給与は民間よりもやや多いですが、「自給換算」すると平均以下になることが多いです。

それは残業時間に対する手当が出ないためです。

中にはアルバイトと大差ない時給の教員も存在します。

私は教員は本当に素晴らしい仕事と考えているので、どうにか労働環境が改善されて欲しいです…。

家族との時間がとれない

30代となると家族を持つ人も増えてきます。「家族との時間が欲しい」と考え転職を考える人も多いそうです。

実際私も転職までは、娘の姿は寝ているところしか見た記憶がありません。

昭和〜平成までは「家族のために働く」というのは美化されがちでしたが、現在では仕事と家庭の両立は必須でしょう。

教員は子どもの入学式や卒業式に顔を出せないこともあります。

「家庭を犠牲にして仕事をしたくない。」30代で教員からの転職を考える人が多いのも納得です。

休日が無い

学級崩壊の予兆
  • 部活動
  • 地域や組合の活動
  • 平日の準備

などの仕事が休日に入ってしまうことも大きな問題です。

平日が忙しくても、休日がフリーであればいいのですが、教員はなかなかそうもいきません。

この休日問題は、教員本人だけでなく、その家族にも悪影響を与えてしまいます…。

私自身も部活動で何度も関東大会などに出場しましたが、それは家族の犠牲の上に成り立っていたんだと強く感じる今日この頃です。

30代で転職を考える理由。1つ目の「勤務時間が長い」でした。やはりこれが最も多い理由なのでしょう。

「転職先がブラックだったらどうしよう…」と心配する方もいるかもしれませんが、教員よりブラックな仕事は稀なのかもしれません。

管理職(昇進)に魅力を感じない

30代での教員転職。2つ目の理由は「管理職に魅力を感じない」です。

教員は子どもと関われることを大きな喜びと考え働いている人が多いでしょう。

ですが学年主任→教頭=校長となるにつれ、子どもとの距離が遠くなってしまいます。

民間であれば、出世や新たなポジションにやりがいを感じる人が多いのでしょうが、教員は「仕方なく」管理職になる人が多いようです。

また

30代にもなると、多くの先生がさまざまなポジションにつくことになります。

慣れて早く帰れるどころか、ますます多忙になる先生も多いでしょう。

新たなチャレンジがしたい

30代での転職理由。最後は「新たなチャレンジがしたい」です。

私は体を壊し教員を続けられなくなってしまいましたが、頭の片隅にこの思いもありました。

インタビューをした先生方も、みなさんチャレンジ精神をもっている人が多かったです。

教員は素晴らしい仕事であり、一生を捧げる価値があるでしょう。

その一方で、教員のキャリアを生かし、新たな道に挑戦するのも同様に素晴らしいことです。

現在は幸か不幸か、一度退職をしても再度教員に戻りやすい時代です。

転職をしてみて「教員の方が良い」と感じたならまた戻るのもありでしょう。

その時には、さらに魅力的な教員になれているはずです。

成功と失敗

教員が転職を決めた理由一覧

では最後に、私が100人にとったアンケートから、「転職した理由」を抜粋して紹介します。

30代 高校 男性生徒の質が悪くなった
職員同士が仲違いしていた
業務が過労死レベルまで達していた
20代 小学校 女性時間外の仕事が多い。休日出勤が多い。保護者のクレームがひどい。
20代 中学校 男性・将来を考えられる恋人ができ、私生活に時間を割きたいと思ったのと、今後の結婚と仕事の両立に不安を感じることが増えたから。
・理不尽なクレームからストレスが酷く、精神的にも肉体的にも限界を感じたから。
・これからの仕事と私生活を考えた時に不安となる要素しか感じなかったから。
30代 小学校 女性自分の子どもと向き合う時間がとれない。
雑務が多すぎる。
休日がない。
30代 小学校 女性休日がまともにとれない。残業が多い。子どもたちの対応が大変。
20代 高校 男性家に帰れない、休みが取れない、体力がもたない
20代 中学校 男性部活の時間で休みが取れない
合わない生徒がいた
給料に不満があった
40代 小学校 男性残業や休日出勤が多い。モチベーションが保てなくなってきた。保護者対応が難しい。
30代 高校 女性家族と時間をとれなかったから、趣味に時間をかけられない、ストレスが非常にかかる
20代 中学校 男性月の残業時間が200時間を超えていて精神的に疲れていた。
このまま教員を続けることに疑問を持った。
そのタイミングで定期人事異動があり、教育事務所のミスで有り得ない人事異動があった。
20代 中学校 女性人材不足による現場の状況がひどかったため給料に見合わない勤務状況を当たり前に強いられ相談したら教員やるならボランティアやるつもりじゃなきゃと言われ愕然としたのと、カオスな生徒たちに叫びすぎて声が出なくなって半年で授業の続行が不能になったからと、精神的ストレスが尋常じゃなかったので一生続けられる仕事じゃないと思ったからです。
20代 中学校 女性想像していた以上にプライベートと仕事の区別がつかない。
生徒にとっては一生、自分は先生でありその自信がなかった。
私がいた学校の教員が人間的に受け付けなかった
30代 高校 男性保護者にクレーマーの保護者が居たこと。
そのクレーマーにより鬱状態になったこと
教え子の進路に責任を持ちたくなかった。
20代 中学校 男性やりがいがない。
授業は毎年同じことの繰り返しで発展がない。
部活の指導はきつく、休みも減って嫌だった。
20代 小学校 男性さらなるキャリアアップ、収入増加、夢の実現
20代 小学校 女性実際に学校での生活が嫌になったわけではないので、ちょうど良い機会だからと思ったから、人に勧められたと言うこともあったから、家庭環境に少し変化があって別の仕事を選びたいと思ったから
20代 中学校 女性残業が多すぎた。嫌な同僚がいた。嫌な上司がいた。
30第 中学校 男性業務内容が多い
残業が多い
部活動の手当が少ない
20代 小学校 男性狭い世界でしか働けない。
長時間拘束。
休日出勤。
20代 中学校 女性とにかくやることが多すぎる。持ち帰りの仕事、休日も仕事。職場の雰囲気が悪すぎる。上下関係が厳しい。精神的にきつい。
 
先生って大変なんだね…。

30代教師が転職を成功させる5つのポイント

ここからは30代の教員が転職を成功させる5つのポイントを紹介していきます。

これらのポイントを心がけることで、転職の成功率が格段に上がるでしょう。

家族と相談をする

家族と相談

★ 家族の了承が必要ない場合は下のボタンで飛ばして下さい。

30代であれば転職を家族に相談する必要がある人も多いでしょう。

相談の仕方ひとつで家族が最強の応援団になってくれることもあれば、最大の反対勢力になることもあります。

転職を家族に相談するタイミングは「転職を考え始めた時」がベストです。

「余計な心配をかけたくないし内定をもらってから相談しよう」という考えもありますが、できるだけ避けた方が良いでしょう。

遅いタイミングでは「もっと早く相談して欲しかった」と考える人が多いためです。

場合によっては家族の協力で転職が不要になる可能性もありますし、「本当に転職をすべきか」を振り返るチャンスにもなるでしょう。

知っておいていただきたいのは「家族は転職に否定的」であることが多いということです。

日本人は「チャレンジ」を忌み嫌う人が本当に多いです。

これが転職や独立を目指す人の大きなになるのです。

家族から転職を応援してもらうには、転職の理由と思いに共感してもらうことが必要です。

「なぜ転職したいのか」や「どうしても転職したい」という自分の思いをしっかり伝えるようにしましょう

加えて

男性であれば日々の家事に協力する意識を高めることも必要でしょう。

毎日の積み重ねが家族の理解を後押ししてくれます。

キツイことも多いと思いますが、数年後の明るい未来のため、踏ん張ってみるのもおすすめです!

 
男は辛いよ…。

性別に限らず、転職は人生のターニングポイントです。辛いですが、一踏ん張りする必要もあるのかもしれませんね。

転職活動は早めに

12月中には退職の意向を伝えよう

続いては「転職活動を早めに行う」ということです。

これはあなたの転職成功だけでなく、職場を円満退職するためにも重要です。

早めの転職活動を行うことで、学校関係者や子どもにも負担をかけない退職が可能になるのです。

退職を伝えるタイミングは、遅くても12月中には伝えられるとよいでしょう。

11~12月になると、管理職から「今年度で退職の意向がある方は管理職まで」というアナウンスがあると思います。

このタイミングで伝えるか、「管理職との面談」で伝えるかのどちらかがよいでしょう。

詳しくは下の記事をご覧ください。

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教員を辞めるタイミング

転職活動は12月までに開始するのがベスト

教材制作

転職活動を始める時期は、「11~12月」に始めるのがベストです。(4月入社を希望の場合)

転職活動は通常、応募から内定獲得まで1~2カ月、内定獲得から入社まで1カ月程度かかります。

そのため、入社希望月の3カ月前には転職活動を開始したほうが良いのです。

3学期が始まってしまうと、自分の時間がとれなくなってしまいます。

冬休みにしっかりと転職活動ができるよう11~12月に転職活動を始めるのがベストです。

ただし、一刻も早く退職→転職をする必要ある人もいるでしょう。

そのような方々は、すぐに転職エージェントや転職サイトに登録し、転職活動を始めましょう。

譲れない点・妥協できる点を整理

転職の準備をする際には「譲れない点・妥協できる点」を整理しておくとよいでしょう。

100 点満点の転職は通常ありえません。「50点」→「60点」→「70点」と点数を上げていければ十分です。

そのためにも

  • 給与
  • 休日
  • 残業時間
  • 業種
  • ポジション

などから何を重視し、どこまでなら妥協をできるかをしっかりと考えておきましょう。

ここがブレてしまうと、何のための転職だったのかがわからなくなってしまいます。

早めに一度、自分なりに整理をしてみるとよいでしょう。

校種や教科によってスキルを整理

転職先のことだけではなく、自分の「強み」「スキル」を整理しておくことも必要です。

教員としてのスキルは

  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション能力
  • リーダーシップ
  • 教育に関する専門知識
  • 教科に関する専門知識

などが代表的です。

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教員の強み

これらのスキルを「自分のエピソード」と合わせて、「転職先の企業でどのように生かせるか」をアピールできるかが30代の転職成功のカギです。

教員だからこそ気付かずに秀でていた部分や、教員の中でも特に優れていた部分があるでしょう。

早い段階で振り返って整理することが、あなたのためにも転職先のためにもなるのです。

とはいえ

自分の「強み」を一人だけで整理するのは困難です。

そこで利用できるのが「転職エージェント」です。

転職のプロがあなたの強みやアピールポイントを教えてくれるので、とても頼りになります。

 
詳しくは次の章で!

転職エージェント・転職サイトを利用する

教員以外の世界を知れる

教員からの転職を成功させる最重要ポイントは、「転職エージェント」「転職サイト」をうまく活用することです。

私が行った100人アンケートでも、ほぼ全員がこの2つを利用していました。

転職エージェントでプロに相談すべし

転職エージェント」とは、個別の担当者がつき、

  • 求人調査
  • 履歴書・面接対策
  • 企業との連絡調整

無料で行ってくれるサービスです。(あなたが転職成功した際に、企業からエージェントに報酬が支払われる仕組みです。)

教員は忙しいので、「求人調査」や「企業の特色・風土」などを自分で調べていては、いくら時間があっても足りません。

転職エージェントを利用すれば

  • 給与や残業時間の希望
  • あなたの強み弱み
  • あなたにあった社風

から企業をいくつも提案してもらえます。通常の検索では出てこない、いわゆる「非公開求人」も多数あるため、転職成功には必須のサービスです。

ポイント

転職エージェントは複数登録するようにしましょう。

エージェントによって持っている求人が違うことも理由の1つなのですが、最大の理由は、「担当者の当たり外れ」にあります。

複数のエージェントに相談に乗ってもらうことで、より多くのアドバイスをもらうことができるのです。

また、担当者によっては、「とにかく転職させて、売上を高めよう」と考える人もいるようです。

一社の担当に任せるのではなく、複数登録して、よりよい求人やアドバイスを受け取るようにしましょう。

基本はdoda リクルートエージェントの2つに登録するのがオススメです。

エージェントをより詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。

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転職サイトと転職エージェント

転職サイトでスキマ時間に情報収集

転職サイト」は自分一人で求人を検索できるサービスです。

昼休みや寝る前のスキマ時間に求人を探すことができるので、こちらも必ず登録をしておきましょう。

転職サイトは基本的に求人の検索のみで、転職サポートは受けることができません。

転職エージェント転職サイト
サポート転職業界のプロが個別にサポートサイト内の情報を自分で検索
確実性書類や面接の対処法、企業ごとの対策をレクチャー調査から対策まで自分次第。
気軽さ登録後にこちらの要望を伝える必要あり自分で検索して探すことができる。
求人数多い。非公開求人もあり。多種多様な求人がある。
手間要望を伝える必要はあるが、自分での企業選定が必要ない。要望は伝えないで良いが、すべて自分で調査。

そのため、エージェントと合わせて利用することで、互いの長所を生かすことができ、デメリットは打ち消すことができます。

エージェントと合わせて、転職サイトも2つほど登録しておきましょう。

転職者の8割が利用するリクナビNEXTと、適正年収診断も行える転職サイトミイダスがオススメです。

転職サイトもより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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転職サイトと転職エージェント

体調を壊す前に!!

クレームがキツい

ここまで転職成功についてのポイントを紹介してきました。

ですが転職希望者の中には、教員の激務により、心身に不調を感じ転職を検討している方も多いでしょう。

 
さわにいと同じパターン…。

ここまで教員の転職は、「秋から準備」「4月に転職」という流れで解説をしてきました。

もちろんそれが理想ではありますが、心身に不調を感じている方々はその限りではありません。

学校や子どもたちの都合もありますが、あなたの身体を最優先にしていただきたいです。

一度身体を壊してしまうと、元通りにすることは本当に大変です。私も退職して3年以上が経ちますが、未だ万全になりません。

あなたが身体を壊しても、学校や保護者はあなたの人生を保証してくれません。

数ヶ月同情されても、ぶっちゃけ体を壊せば学校のお荷物です。

私自身は素晴らしい管理職や同僚に本当に支えられ、かろうじて復帰することができました。

今でも本当に感謝していますが、それでも一度身体を壊したハンデは大きいです。

はっきり言って、リストラなんて屁でもないくらい大変です。

なので、現在体調不良を感じている先生方には、自分の身体を最優先にしていただきたいです。

よくある失敗例を知っておく

転職成功5つのポイント。最後は「転職経験者の失敗談を知っておく」ということです。

私がアンケートを取った方々の失敗例や、私自身の失敗談を紹介します。

転職で失敗したこと一覧

まずはアンケートの結果です。結果は以下の通りです。

転職先の会社で、教える事が得意だと思われ、教育系の仕事を振られそうになったこと。
全くの他業種への転職のため、これまでのノウハウが活かせないこと。
残業が多くなってしまった。
定時で帰れてボーナスがちゃんと出ることを最優先した結果、結局有給がろくに取れない会社に来てしまった。
転職先選びと履歴書作成でバタバタしており、志望動機や面接のことを一切考えていなかった、練習していなかったこと。
なかなか就職先が決まらず、焦ってしまったこと。
転職の時期が遅くなってしまった。もっと早く決心して求職活動をすればよかった。
失業保険が出ないことを知ったこと。
教員退職後、いまだに自分の納得できる仕事をできていないこと。
職種を変えて転職した先の私立の学校の経営状態を見抜けず、勤務を始めてお給料をもらう前に募金を募られたことです。
仕事を辞めて、決まるまで、時間が少しあいたが、その間の生活費。
異業種から転職したことで
周りから変な目で見られた
失敗をしたとは思っていないので大丈夫です
もっとインセンティブの高い企業に就職すれば稼げていたかなとは思う。
家賃補助が多く出されていたので、結果的に収入は減ってしまった。
安定性は減ったのでリスクはあります
辞めたいあまりに先のことを考えられてませんでした。
また給与が一からリセットされたことです。
多くのサービスに登録しすぎると、連絡がたくさん来る。メール、電話も来て対応が面倒でした。この点は失敗です。ある程度絞って活動した方が良い
退職金制度が無い会社があるとは知らなかった。
入ってみたら結構ブラック企業だったこと。
周りの同僚が地元大学出身者なので、自分は肩身の狭い思いをすることが多々ある。
もう少し早くから転職活動をしておけば、余裕を持って転職ができたと感じている
自由な時間は出来たし精神的に余裕が出来たけど、収入がかなり落ちてしまった。
職場の雰囲気に負けて転職を決めにくかった
見学や事前に会社のことを詳しく調べてから入社したら良かった
失敗はしていません。むしろ転職したことによって精神的に楽になりました。強いて言えば給料が下がったくらいです。
年収が下がってしまった。
転職先を見つけてから退職すべきだった。
特になし(多数)

100点満点の転職は不可能ですが、先輩方の失敗談を参考にすることで、成功の可能性が高まるでしょう。

 
落とし穴の位置を知っておこう!

数ヵ月分の生活費を確保

教員に限らず、転職活動は在職中に始めることが基本です。

ですが状況によっては、退職後に転職活動を始めようとしている方もいるでしょう。

そこで注意しておいてほしいことは数ヶ月(できれば半年以上)の生活費は確保しておく。ということです。

思わぬ事情で、転職活動がスムーズに進まなくなる可能性はあります。その中でも、数ヶ月分の生活費があれば、腰を据えて転職活動に取り組むことができるでしょう。

注意

特に教員(公務員)は失業手当が出ないことに注意です。

公務員は基本的に失業の危険が無いため、失業手当がでないのです。

退職金は出ますので、その費用を転職の活動費に充てることはアリでしょう。

以下退職金の目安です。

勤続年数退職手当の目安
1年108,857円
3年336,633円
5年674,475円
10年2,315,803円
15年4,535,733円
20年8,562,565円
25年11,900,795円
30年15,002,511円
35年16,020,528円

失敗したなら戻ればいいだけ

以上。30代の教員転職を成功させる5つのポイントでした。

  1. 家族と相談
  2. 転職活動は早めに
  3. 転職エージェントと転職サイトの利用
  4. 体を壊さない
  5. 失敗例を知る

ぜひ覚えておいてください。

そして最後にもう一点。それは「転職に失敗したら教員に戻れる」ということです。

幸か不幸か、現在は簡単に教員に戻ることができる時代です。

転職してみて「教員の方が良かったな」と感じたのであれば、いつでも戻れば良いのでは無いでしょうか。

転職の経験は、あなたの人生から悔いを無くし、一層素敵な先生にしてくれるでしょう。

一度学校外を経験した教員は、新たな視野をもち子供と接することができるでしょう。

私はそのような先生も増えるといいなと思います。

成功と失敗

転職におすすめな業種!30代なら異業種も可能!

ここからは30代からの転職におすすめな業種を紹介していきます。

30であれば最もおすすめは教育業界ですが、戦略やスキルによって様々な業種に転職可能です。

 
参考にしてね!

教員からの転職なら教育業界

最もおすすめできる業種は教育業界です。

  • 家庭教師
  • 教材開発

であれば即戦力として転職が可能になるでしょう。

特に現在は「オンライン塾」や「オンライン家庭教師」が爆発的に増えてきています。

「プロ家庭教師」になればかなりの高単価で働くことが可能です。

 
元教員の強みをフルに生かせるね!

また、教育業界には「社会人向けサービス」の仕事も豊富です。

  • 通信教育
  • 語学スクール
  • 企業研修
  • インストラクター

などもおすすめができます。学校で教員をやっていると気づけませんが、教員は本当に話や説明が上手です。

(教員以外の人の話を聞く機会があると、声のハリからして違いますよね。)

教員の強みをフルに生かせる教育業界は30代であれば真っ先に候補に入れるべきでしょう。

将来性が高いIT業界

続いてはIT業界です。IT業界は今後ますます拡大していく業界であり、多様なスキルが身に付くことが魅力です。

  • デザイナー
  • エンジニア
  • マーケター

などは、スキルを身につけることで将来独立することも容易になります。

勉強は大変ですが、スキルを身につけ、キャリアアップを目指す人には特におすすめができます。

転職をする際は、「IT✖️教育」「IT✖️子ども」などの業種を狙うと、転職の成功率が高まります。

Webデザイナー

webデザイナー

Webデザイナーは、サイトやアプリの画面をデザインする仕事です。

技術を身につけるのに多少勉強は必要なものの、スキルを身につければ仕事を獲得しやすく、技術を向上させるにつれ年収のアップも狙えます。

学校の先生の中には、デザインのセンスに優れた人も多いため、興味があれば検討してみるのもよいでしょう。

しかし、技術を身につけるには、3ヶ月〜半年程度の学習時間は必要でしょう。

あらかじめ学習計画を立てておくことをオススメします。

Webエンジニア

Webエンジニアとは、プログラムを組むことにより、ホームページやアプリを作成する仕事です。

現在の日本で最も人気がある職種と言っても過言ではありません。

半年程度の学習期間は必要なものの、一度スキルを身につけてしまえば、高い給与で働くことができ、転職や独立も容易です。

一般的にエンジニアになるための勉強は難しいと言われますが、教員であれば十分に習得可能なところもオススメできるポイントです。

私も

簡単なプログラムを組むことがありますが、ざっくり言えば、高校数学の「1A」「2B」くらいの難易度だと思います。

私がインタビューをした「あっしー」さんは、教員からエンジニアへ転職し、現在はフリーランスとして働いています。

あっしーさんの転職の様子は以下の通り。

教員時代エンジニア
転職時代
フリーランス
時代
残業時間80時間/月40時間/月0時間/月
休日2日/週
(休日出勤有り)
2日/週
(休日出勤無し)
2日/週
(休日出勤無し)
年収約500万約300万600万
年齢23〜343536〜
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「教員からの転職体験談」シリーズ。今回は30代半ば未経験でエンジニアに転職フリーランスエンジニアへ独立という現代のサクセスストーリーを作り上げることに成功させた「あっしー」さんの体験談を紹介します![…]

教員からエンジニア転職

現在はもっと年収が上がっていることでしょう。簡単ではありませんが、十分に挑戦する価値がある仕事ですね。

Webマーケター

Webマーケターは、インターネットを通じて、企業の売上アップの手伝いをする仕事です。

私も仕事仲間にマーケターさんがたくさんいます。

マーケターとの会議

みなさん年収1000万を超えるバケモノ揃いです…。(笑)

Webマーケターも多くの勉強が必要な仕事です。また、結果が数字で現れるのでそれを楽しいと思うか厳しいと思うかは人によるでしょう。

ですがマーケターの基本はコミュニケーション能力です。その点は教員は強みにしていますので、勉強をこなせば一流のマーケターになる資質をもっている人は多いでしょう。

Twitter、Instagram、TikTokなどのSNSに強い興味がある人や、HPの集客に興味がある人などは挑戦してみるのもよいでしょう。

教員の強みを生かせる営業職

営業職も教員の強みであるコミュニケーション能力を生かせる仕事です。

  • 多くの人との出会いがある
  • 成果が目に見えてわかる
  • どの業界でも必要とされる

などの魅力があります。

ノルマがある場合も多いため、苦手な人は選ぶ必要はありませんが、結果が給与に直結するケースも多いです。

教員はいくら良い授業をしても給与に反映されることはないため、自らの実力でガンガン稼いでいきたい人にはとてもおすすめができます。

イレギュラーな仕事が少ない事務職

教員を続ける中で、「もう人と関わる仕事は疲れたな…」と思うようになった人も多いでしょう。私もそうなりました。(笑)

そのような人に事務職はおすすめです。

事務職」と一言で言っても幅広いですが、学校に事務の先生がいるためイメージは掴みやすいですね。

事務職には

  • 人の役に立てる
  • 仕事上のイレギュラーが少ない
  • 幅広い知識とスキルが身に付く

など魅力が多くあり、「ストレスが少ない」職種としても有名です。(職場によるでしょうが…。)

事務作業を得意としている先生方も多いですよね。教員は基本的なパソコンスキルも身に付いているので、事務職を候補に上げてみてもよいでしょう。

フリーランス

最後はフリーランスです。私が現在フリーランスとして活動しているので、紹介させていただきます。

フリーランスとは

フリーランスとは、会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約する人のことです

「個人事業主」とも言えます。

フリーランスは「時間」「場所」「人間関係」に縛られず働けることが1番の魅力です。

アメリカでは3割ほどがフリーランスですが、日本でもフリーランスはどんどん増加しています。

フリーランス人口の推移

先ほど紹介した「IT関連」の業種は特にフリーランスが多いので、転職で経験を積んだのちフリーランスとして独立することもおすすめです。

しかし、フリーランスは自由度が高い反面、仕事が安定しにくいという側面があります。

しっかりとした知識とスキルを身につけてから、フリーランスとして独立することが無難かもしれません。

詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

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30代で先生が転職先を探す際の必須知識

続いて30代の方に知ってほしい、転職先を探す際の必須知識を紹介します。

30代ともなると、可能な限り転職失敗のリスクは下げたいものです。

転職活動中は、以下の内容をエージェントの方や転職先に確認するようにしましょう。

転職の成功率が格段に高まりますよ!ここでは

  1. 固定残業代
  2. 離職率
  3. 直近3年間の離職率
  4. 有給取得率
  5. 年間休日
  6. 基本給
  7. 休みの形態

の7つについて詳しく解説します。

 
必ず覚えておこう!

固定残業代

固定残業代とは、残業の有無に関わらず毎月決まった残業代がもらえる制度のことです。

 
そんなに素晴らしい制度があるの?

素晴らしいと安易に考えるのは危険です。ぱっと見は「残業がなくても残業代がもらえる」ということになりますが、そんなに甘くありません。

実質「うちの会社は残業がありますよ」と言っているようなものです。しかも残業時間は多く、基本給が少ないことが多いです。

固定残業代により、手取りを高く見せているのです。

これは、教員を悩ます給特法「定額働かせ放題」とよく似たシステムですね。

離職率

離職率を求人情報に載せている会社は非常に少なく、載せている会社はホワイトな会社と考えられるしょう。

加えて、辞めた方の退職理由も必ず確認しましょう。聞いた時にごまかす会社や、曖昧な返答する会社は不安です。離職率20%以上の会社はブラック企業の可能性が有ると覚えておきましょう。

直近3年間の離職率

特に重要な項目です。ここ最近でやめた人がいるかどうかは、必ず確認しましょう。

直近3年間の離職率が30%以上であればブラック企業の可能性がかなり高いです。

サイトに載っていなくても、転職エージェントの方や、転職先の方に直接質問して確かめてみてください。

有給取得率

休み

有給には有給取得率と消化率があります。特に有給取得率は必ず確認するようにしましょう。

日本の法律で1年間に5日間有給を消化しなければいけないという決まりがあるため、どの会社も有給は取れます。5日間以外の平均取得率を見ることをおすすめします。

年間休日

年間休日とは、社員を募集しているその会社が定めている年間の休日日数の合計です。

仮に週休2日と言われても、全体の休日を正確に表しているとは言えません。年間休日は、昨年の実績の数字をもらうようにしましょう。

  • 116日以下の会社
  • 昨年の実績をすぐ答えられない会社

危険です。

また、求人に記載ある年間休日と口頭で言われた年間休日の日数に5日以上誤差がある場合は要注意です。夏季休暇や年末年始についても必ず聞くようにしましょう。

基本給

入社後、基本給に後悔する人は多いです。

企業の中には、社員の給料を少なくするために、いろんな手当をつけて手取りの金額を大きく見せようとすることがあります。

基本給を気にして転職する人は少ないので、手取りの金額だけを見てしまうと不景気の時に給料下げられてしまいます。

休みの形態

週休2日制」と「完全週休2日制」の違いは必ず理解しておきましょう。

完全週休二日制
毎週必ず2日の休みがあること。
週休二日制
1年を通して、月に1回以上2日の休みがある週があり、他の週は1日以上の休みがあること。

つまり週休二日制は「月に一度しか二日の休みが無い」場合も多いのです。

これは年間にすると休みの日数が30日以上変わる可能性があります。 30日とはまるまる1ヵ月ですから非常に大きいです。

年間休日116日以下の会社は、平均より休みの日数が少ないです。覚えておきましょう。

30代の転職で感じる不安の対処法

ここからは、30代で教員からの転職を考える人によくある不安要素と対処法を解説します。

転職をして後悔するのではないか

最も多い不安が、「教員から転職して後悔をするのではないか…?」というものです。

ですが、この不安に対する明確な答えはありません。

  • 転職をして後悔する
  • 教師を続けて後悔する
  • 転職をして幸せになる
  • 教師を続けて幸せになる

どれが正解かはわかりません。しかし、私が教員からの転職者100人に行ったアンケートでは、次のような結果が出ています。

転職に対する恐怖心
後悔はあるか

この結果から言えることは、教員からの転職に、多くの人が不安を感じるが、転職後は後悔が無い人が多い。

ということです。事実として、教員よりもブラックな仕事は稀です。また、失敗したら教員に戻ることは容易です。

悩んでいるのであれば、一度転職を検討するのもよいでしょう。

自分は民間で通用するのか

「自分が民間で通用するのか不安」という方も多いです。

私は民間でも働いた経験がありますが、結論として、教員は民間で十分に通用する。と言い切れます。

 
それはなぜ?

わかりやすく、偏差値で話をします。教員の方々の偏差値は、平均55~65くらいでしょう。言うまでも無く、これは平均以上です。

ここで考えてほしいのですが、日本の半分は偏差値50以下です。

もちろんそのような方々も立派に働いています。

偏差値でくくることが乱暴なのは100も承知ですが、この点から考えても、教員が民間で通用することがわかるでしょう。

もちろん、エリート企業や独自の専門性を必要とする場合は、即戦力は不可能でしょう。ですが一般的には、教員は民間で十分に通用すると覚えておいてください。

給与の減少が不安

また、転職による収入の不安を感じる方も多いでしょう。

結論としては、教員からの転職では、給与が下がることは覚悟すべきです。

 
教員はまあまあ給与がいいからね…。

教育系の企業に転職する場合は別ですが、未経験で転職する場合は、給与が下がることは覚悟すべきです。

というより、「給与面は妥協しないと転職のハードルが上がる」と考えるとよいでしょう。

ポイント

教員の転職は、基本的には収入を上げるのでは無く、生活の環境を整えるために行うのが基本なのです。

もちろん、転職をしながらスキルアップをし、教員以上の収入を得ていくことは十分に可能です。

ですが初めは、収入面にはこだわりすぎないほうがよいでしょう。

30代で教員からの転職をした方々の感想

30代で教員からの転職をした方々の感想を紹介します。

この感想はランサーズを利用し独自に調査・集計をしたのものです。(以下は実際の調査画像)

30代での転職体験アンケート結果
30代で教員からの転職をした感想①
良かったこと:ストレスが減った。中堅として上からの要望に的確に応え、若い教員を育てなければならず、生徒対応以外の業務が非常に多かった。

そして、年々変わる生徒の質。今は何かあるとSNSで拡散されるので、下手なことはできない。常に完璧な人間でなければいけないプレッシャーからの解放は大きい。そして転職して給料も上がった。


悪かったこと:恵まれた福利厚生が外れたこと。休みの融通が利かなくなったこと。一般社会での信用度はやはり学校の教員というのは非常に大きいと思う。それを手放すというのは正直痛い。

そして仕事のやりがいは減った。生徒の成長を間近で見れる楽しみがなくなったのはやりがいという意味で大きな割合を占めていたのだろう。

苦労したこと:今の職場に昔の教え子がいて、最初はかなり厳しかった。今は平気。

(38歳 私立 男性)
30代で教員からの転職をした感想②
もともと人の前で話すのはあまり得意ではなく、自己評価の低い人間なので、教員の仕事はストレスでした。

転職後は一般企業の事務の仕事をして、与えられた事を地道にこなすだけになったので、かなり楽になりました。

一番大きな違いは教員は家に帰ってからも予習やテストの採点等やることがあり、わからないところがあるとわかるまで調べないといけないので休日でもそれが気がかりでゆっくり休めない時がありましたが、事務の仕事は会社の中のみで行うものなので、休みの日は仕事の事を一切考えずにすみ、ゆっくり休むことが出来ました。

ただ、学校ではいろいろな生徒に出会うので、変化や様々な出会いがありましたが、事務の仕事は日々同じような環境で同じ人たちのと一緒に仕事をしているのであまり変化や出会いがなく、すこしさみしい気もしました。

(32歳 私立 女性)

30代教員の転職体験談

最後に、30代での転職を成功させた人たちの転職体験談を載せさせていただきます。

笑あり涙ありの体験談。ぜひご覧ください。

さわにい

まずは私の体験談です。私は教員を11年間経験しました。

教員の時は「この仕事は天職だ」と思い、辞めることなど一度も考えませんでした。

しかし激務により、動悸睡眠などに違和感を感じるようになってきます。

病院に検査に行っても異常はなく「変だな」と感じながらも働き続けていました。

その結果倒れてしまい、教員を続けることが困難になり、転職を決意します。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

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みなさんこんにちは。このHPを運営する「さわにい」と申します。教員歴は11年。公立中学校で理科を教えていました。教員は天職!と思っていましたが、11年目に過労で倒れてしまいました。その後体調は回復したものの、パニック発作が後遺症に。[…]

教員をやめてフリーランスになった話

まっきーさん

30代半ば、全くの未経験からエンジニアへ転職をした「あっしー」さん。

私もエンジニア業務を行うことがあるので、インタビューもとても楽しませていただきました。

エンジニア志望の方はぜひ見てみてください。現実がつまった体験談です。

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教員からエンジニア転職

yurinakoさん

yurinako(ゆりなこ)さんは30代のシングルマザー。

子どもとの時間を確保するため、転職を決意します。転職後は、教員採用試験の予備校講師をしたり、音楽教室のアドバイザーをおこなうyurinakoさん。

とても勇気がもらえる体験談になっています。

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シングルマザーの転職

まとめ

これで「30代教員」からの転職のポイントまとめを終わります。

  1. 家族と相談
  2. 転職活動は早めに
  3. 転職エージェントと転職サイトの利用
  4. 体を壊さない
  5. 失敗例を知る

というポイントを押さえ、ぜひ転職活動にチャレンジしてみて下さい。

転職エージェントでは「転職すべきかどうか…。」という相談から乗ってくれます。無料ですので、気軽に利用してみて下さい。

良い求人ほど、すぐに無くなってしまいますので気をつけて下さいね!

みなさんが1年後、人間らしい生活をされていることを、心よりお祈り申し上げます!

転職エージェントはdoda に登録するのがオススメです。日本最大級の求人をもち、教員の転職にも強いです。

個人での転職活動はリスクが高すぎるため、必ずエージェントを利用しましょう。

転職サイトはリクナビNEXTと、適正年収診断も行える転職サイトミイダスがオススメです。

詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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