このページでは、中学2年生で学習する
- 肺のつくり
- 肺胞のはたらき
- 肺と横隔膜の関係
などについて解説をしていきます。
![肺と肺胞](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺と肺胞.png)
肺について学習したい人は、このページを見ればバッチリです。
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
よろしくお願いします!
うん。よろしくね!
中学理科の成績を伸ばせる塾!「さわにい理科塾」を始めました!詳しく知りたい方はこちら。さわにい本人のサポートで成績UPです!
肺とは
肺とはヒトの体の胸のあたりにある器官だよ。
左右に1つずつ。合計2つある器官で、ヒトの呼吸と大きな関わりがある器官なんだ。
![肺のつくり](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺のつくり.png)
![肺のつくり](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺のつくり.png)
肺へは
- 鼻や口
- 気管
- 気管支
- 肺
という順序でつながっているよ。
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
鼻や口から吸い込んだ空気が、気管などを通り、肺へと送られるんだね。
うん。そういうことだね。
気管とは、鼻や口から吸い込んだ空気の通り道のこと。
気管支とは、気管がさらに枝分かれしたもののことだよ。
ヒトの体は、のどの奥あたりに「食べ物が通るルート(食道)」と「空気が通るルート(気管)」の分かれ道があります。あわてて食べると、食べ物が気管に入ってしまうことがありますよ。(入るとむせる)
肺のはたらき
![肺での呼吸](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺での呼吸.jpg)
![肺での呼吸](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺での呼吸.jpg)
肺は、酸素を体の中に取り込み、二酸化炭素を体の外へ出すはたらきがあるよ。
ヒトの体の細胞が活動するためには、酸素が必要なんだ。ヒトは空気を吸いこみ、肺で空気中の酸素を吸収するんだね。
また、細胞が活動すると、ヒトにとって不要な物質である二酸化炭素ができてしまうんだ。
その二酸化炭素を吐く息として体の外に出すはたらきもあるんだね。
肺のつくり
続いて、肺のつくりを詳しく見てみよう。
![肺胞](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/アセット-1@4xのコピー.png)
![肺胞](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/アセット-1@4xのコピー.png)
肺の中では、気管支がさらに枝分かれしているよ。
そして、気管支の先には肺胞がついているんだ。
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
肺胞?なんでこんな袋がついているの?
肺胞には「空気に触れる表面積を大きくして、効率よく酸素と二酸化炭素の交換を行う」はたらきがあるんだよ。
【重要】肺胞のはたらき
空気に触れる表面積を大きくして、効率よく酸素と二酸化炭素の交換を行う
肺胞があるおかげで、ヒトの肺の表面積は非常に大きくなるんだ。
ヒトの肺を広げた大きさは、約70m2。テニスコート1面分くらいになるんだよ!
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
肺胞はすごいね!
ほんとだね!ちなみに、昆虫には肺がないから、空気の交換比率が悪く、大きな体になれないと考えられているんだ。
もし昆虫に肺があったら、ヒトくらいの大きさの種類もいたかもしれないね!
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
恐ろしい…。
![肺胞](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/アセット-1@4xのコピー.png)
![肺胞](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/アセット-1@4xのコピー.png)
また、肺胞のまわりには毛細血管があり、ここで酸素と二酸化炭素の交換をおこなっているよ。
![肺胞と毛細血管](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺胞と毛細血管.png)
![肺胞と毛細血管](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺胞と毛細血管.png)
酸素は赤血球にとりこまれ、全身の細胞へと運ばれるよ。
赤血球は酸素を運ぶはたらきがあったね!
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2020/06/血液の成分とはたらき.png)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2020/06/血液の成分とはたらき.png)
また、細胞の活動でできた二酸化炭素は、細胞から血液によって運ばれ、肺から呼吸によって体の外へ排出されるんだね。
これが、肺のつくりとはたらきだよ!
肺と横隔膜の関係
最後に、肺と横隔膜の関係についてみてみよう。
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
横隔膜?
うん。胸の下のあたりにある膜(筋肉)のことだね。
![横隔膜](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/横隔膜.png)
![横隔膜](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/横隔膜.png)
横隔膜と肺には、大きな関係があるんだ。
実は
肺には筋肉がないため、自分で膨らんだりしぼんだりすることができないんだ。
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
え?でも、息を吸うと肺は膨らむよね?
うん。でもそれは、肺の筋肉で膨らんでいるわけではないんだ。肺には筋肉がないからね。
その代わりに、横隔膜などのはたらきで、肺を膨らましているんだよ。
具体的には下の図のようになるよ。
![肺と横隔膜](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺と横隔膜.png)
![肺と横隔膜](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/11/肺と横隔膜.png)
横隔膜が下がると、肺が膨らんで、息を吸うことができるんだ。
反対に、横隔膜が上がると、肺がしぼんで、息を吐くことができるんだよ。
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
横隔膜などのはたらきで肺が動くんだね。不思議!
そうだね。実際に肺のモデルを見てみようか。
下の動画のように、黒いゴム膜(横隔膜)が下に下がると、肺が膨らんでいるね。
僕らの肺も、このような原理で呼吸をしているんだよ!
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
よくわかりました!
まとめ
これで肺のつくりとはたらきについての解説を終わります。
このサイトでは、中学理科について元教員が解説しています。
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
![](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2023/01/ねこ吉のイラスト-150x150.jpg)
また遊びにきてねー!
さわにいは、登録者8万人の教育YouTuberです。
中学の成績を上げたい人は、ぜひYouTubeも見てみてね!
また、2022年10月に学習参考書も出版しました。よろしくお願いします。
他のページも見たい人はトップページへどうぞ。
![さわにい理科塾](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2024/06/さわにい理科塾-1024x576.jpg)
![さわにい理科塾](https://kagakuhannou.net/wp-content/uploads/2024/06/さわにい理科塾-1024x576.jpg)
今なら相談無料です