塩酸の電気分解
の中学生向け解説ページです。
この単元は中学3年生の化学で学習します。
塩酸の電気分解の
実験の動画
化学反応式
実験の解説
を知りたい人は
このページを読めば詳しく学習できるよ☆
まずは時間がない人のために、
化学反応式を先に書いておくね!
2HCl → H2 + Cl2
1.塩酸の電気分解の実験動画
塩酸とは、「塩化水素」が水に溶けた溶液だよ。
いや、これを水でうすめて使うんだよ。
うすめないと危険だからね!
2.塩酸の電気分解の化学反応式
塩酸の電気分解の化学反応式を解説するよ。
まず、化学式を一つ一つ確認しよう。
塩酸の化学式 → HCl
水素の化学式 → H2
塩素の化学式 → Cl2
この3つの化学式は、小さい数字
までしっかりと覚えないと意味がないよ!
必ずしっかり覚えよう!
次に化学式を一つ一つモデルで見てみよう。
「モデル」とは「分かりやすく書いた絵」のことだよ!
HClのモデル →
H2のモデル →
Cl2のモデル →
このようになるね!
(モデルや化学式を詳しく学習したければ、このページを読んでね!)
では化学反応式を見てみよう。
塩酸が水素と塩素に分解だね!
つまり
塩酸 → 水素 + 塩素
この、漢字を化学式にそれぞれ直すと
HCl → H2 + Cl2
という化学反応式になるね!
(このままでは✖だよ。)
モデルで見てみよう。
→
+
となるね。これは
矢印の左と右で、原子の個数が合っていないね!
(矢印の左:水素一個塩素一個。矢印の右:水素二個塩素二個)
つまり、係数をつけて、原子の数を合わせないといけないね!
係数とは、下のピンクの下につける数字のことだよ。
(数合わせの時はピンクの□の中にしか数字を付けてはいけないよ!)
3.塩酸の電離とイオン
(おまけ)
塩酸の電気分解を、
イオンを使って簡単に説明しておくね。
気体の塩化水素(HCl)は、
まだイオンに分かれて無いけれど、
これを水に溶かすと、
水素のイオン(水素イオン)と
塩素のイオン(塩化物イオン)
に分かれるんだ。
(これを「電離」と言うよ!)
電離式は下のようになるよ。
HCl → H+ + Cl-
電離した塩酸をモデルで書くと下のようになるね。
これに電流を流すと、
塩化物イオンは陽極に引かれ、
水素イオンは陰極に引かれるよ。
そして、
塩化物イオンは陽極に電子を渡して
塩化物イオン → 塩素(と渡した電子2個)
2Cl- → Cl2 + 電子2個
となり、
水素イオンは陰極から電子を受け取り
水素イオン(と受け取った電子2個) → 水素
2H+ + 電子2個 → H2
となるんだね。
少し難しいけれど、
イオンで電気分解を理解できると、完璧だよ☆
これで、塩酸の電気分解の解説を終わるね!
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