このページでは
【質量と重さの違い】について説明していきます。
質量と重さの違い
はこのページを読めばバッチリだよ!
みなさんこんにちは、
このサイトを作っている「さわにい」といいます。
中学理科教育の専門家です。
よろしくです!
1.質量と重さの違い
このページでは「質量」と「重さ」の違いを説明するよ。
ねこ吉が言う通り、
普通に生活するだけなら、同じ意味で使うことが多いよ。
大人だってほとんどの人が同じ意味だと思っているよ。
だけど、
「理科」では「質量」と「重さ」は違う意味で使う言葉なんだ。
だからここでしっかりと学習していこうね。
まず始めに、
「質量」と「重さ」の違いとポイントをまとめるね。
まだよくわからなくても大丈夫だよ。
質量…「物体そのものの量」のこと
① 質量は場所によって変化しない
② 質量の単位は「g」「kg」
③ 質量は「上皿てんびん」ではかる
重さ…「物体にはたらく重力」のこと
① 重さは場所によって変化する
② 重さの単位は「N」
③ 重さは「ばねばかり」ではかる
こんな感じだね!
それが普通だよ。笑
では詳しく説明していくね!
① 質量と重さの場所による違い
まずは質量と重さの場所による違いから説明するよ。
・ 質量は場所によって変化しない
・ 重さは場所によって変化する
話を分かりやすくするために、
ここでの「場所」は「地球」「月」「宇宙」の3か所にするよ。
例として、質量600gの物体が
「地球」「月」「宇宙」
にあるときの質量と重さを図にするよ。
①地球 ②月 ③宇宙
まずは質量だけに注目しよう。
質量はどの場所でも変化せず600gだね。
これは地球、月、宇宙のどこでも、四角い物体の存在自体が消えないからだよ。
この物体は「600g」という量をもっていて、その量はどの場所でも変化しないんだね。
みんなの体も、宇宙に行けば浮いて体重計は「0」になるよね?
だけど体が消えて無くなるわけではないね。
みんなの体も、(例えば)50kgという質量をもっていて、それはどの場所でも変化しないんだよ。
これが「質量…物質そのものの量」という意味だよ。
ちょっと難しいけど「質量→存在」という感じかな。
どこに行っても、存在(g)は無くならないんだね!
次に重さの話だよ。こっちのほうがわかりやすいよ!もう一度図を見てみよう。
①地球 ②月 ③宇宙
今度は重さに注目してね。重さのコツは「重さ=重力のこと」と覚えてしまうことだよ!
理科でいう「重さ」とは「物体にはたらく重力」のことなんだ。
で解説しているけど「質量100g」は「力(重力)1N」になおすことができたよね。
だから図の①地球をみると、質量600gの物体にはたらく重力。つまり重さは6Nだね。
地球の場合ならこれですべてOKだけど、
宇宙に行くと話が変わるよ。
宇宙は「無重力」といって重力が無いから、物体を宇宙に持っていくと、
物体にはたらく重力。つまり重さは0Nになるんだ。
そして月の場合を考えてみよう。実は月に行くと、重力は地球の6分の1になるんだよ。
高跳びをすると3m以上飛べるんだ。
質量600gの物体を月に持っていくと、物体にはたらく重力。
つまり重さは1N(6Nの6分の1だから)になるんだ。
1度まとめるよ。
質量は「物体そのものの量」のことで、場所によって変化しない。
重さは「物体にはたらく重力」のことで場所によって変化する。
だね。
② 質量と重さの単位の違い
ねこ吉先輩!それ【力の大きさと単位】でもまったく同じセリフを言っていたよ!笑
詳しく知りたければ上のボタンを押して勉強してきてね。
だけどもう一度簡単に説明するよ。
単位は数字の後につける、とても大切なもののことなんだ。
例えば日本のお金の単位は「円」だね。数字の後に「円」をつけると決まっているんだね。
「300円」と言えば、「お金の話をしているな」とすぐわかるもんね。
「お小遣いいくら?」と友達に聞かれた時に「1000g」と言ったら、変な人になるね。
だから、数字の後につける「単位」はとても大切なものなんだよ!
話を戻して、質量と重さの単位の説明を始めるよ。
質量の単位は「g」「kg」
重さの単位は「N」
だったね。
だから「質量はどのくらいですか?」と問題で聞かれたら、絶対に「〇〇g」とか「○○kg」と答えるようにしてね!
そして重さの単位。こっちが間違いやすいよ。「重さ」の単位は「N」なんだ!
ええ?重さの単位って「N」なの?
これの重さ「○○g」って言うじゃん!
そうなんだ。日本人のほとんどが、日本語を間違っているんだ。
「これの重さは○○N」と言うのが正しいんだよ。
〇 「これの質量○○g」
〇 「これの重さ○○N」
× 「これの重さ○○g」
「重さ」とは「物体にはたらく重力」のことだったね。
だから、「重さ」とは「力」。つまり「重さの単位はN」なんだね。
そーなのか。じゃあオイラは正確に、「質量○○g」「重さ○○N」と言うようにするぞ!
まあ先生が言うのも変だけど、
普段の会話では「重さ○○g」と言う人も多いから気にしすぎなくて大丈夫だよ。
だけど面接とか、理科の授業とかで、
「質量○○g」「重さ○○N」とか使い分けている中学生がいたら、
「すごいなー」と思うから、ねこ吉もがんばってね!
③ 質量と重さのはかりかたの違い
最後に質量と重さのはかり方の違いだよ。
ここは少し難しくて、テストにもあまり出題されないから、苦手な人は簡単に読むだけで大丈夫だよ!
それでは始めよう!
まずは確認をしよう。
質量は「上皿てんびん」ではかる。
重さは「ばねばかり」ではかる
だったね。
まず、上皿てんびんと、ばねばかりを図で示すよ。
このような道具だね。
質量のはかりかた
質量をはかるには「上皿てんびん」が便利だよ。
例えば、「600g」をはかりたければ、下の図のように片方に600gのおもり(分銅)を乗せ、それとつり合うようにすればいいね。

これとつり合うようにすれば、
「地球」「月」「宇宙」どこでも質量600gがはかれるんだよ。
(地球なら左右6Nでつり合うこととなり、月なら左右1Nでつり合う。宇宙ではONでつり合う。)
だから、質量をはかりたければ上皿てんびんがいいんだね。
少し難しいから、丸覚えでもOKだよ!

重さのはかりかた
重さをはかるには「ばねばかり」が便利だよ。
ばねばかりは、重力を利用してはかる道具だから質量600gの物質を吊るすと
地球 月 宇宙
のように場所が変われば示す力が変化するんだ。
だから、重さ(重力)をはかるにはばねばかりが便利なんだね!
これで質量と重さの違いの説明を終わるよ。
難しかったかもしれないけど、この違いがわかると、「理科ができる人」みたいでかっこいいね。
最後にもう一度まとめておくよ。
質量…「物体そのものの量」のこと
質量は場所によって変化しない
質量の単位は「g」「kg」
質量は「上皿てんびん」ではかる
重さ…「物体にはたらく重力」のこと
重さは場所によって変化する
重さの単位は「N」
重さは「ばねばかり」ではかる
だね!何回もこのページを読んで、確認してみてね!
お疲れ様。ここまで読んだなんてすごい!!
続けて力の学習をしたい人は、下のボタンを使ってね!
①力のはたらき
②いろいろな力の種類
③力の単位、力と質量の関係
④フックの法則
⑤力の矢印の書き方
⑥質量と重さの違い←今ここ
⑦圧力とは何か、圧力の計算
⑧水圧
⑨浮力
⑩気圧