このページでは、苦手な人が多い、
・単体 ・化合物 ・純粋な物質 ・混合物
の違いについて説明するよ。
図で表すと
このようなものだね。
純粋な物質と混合物は中学1年生で、
そして単体と化合物は中学2年生で学習するよ。
だから、中学2年生以上に向けて説明するね。
それでは始めよう!
▼20分時間がある人は動画での学習もオススメ!
1.単体と化合物
まずは「単体」と「化合物」の違いから説明するよ。
ここは中学2年生で学習するところだね。
単体…1種類の原子からできている物質。
化合物…2種類以上の原子からできている物質。
言葉で説明すると、このようになるんだ。
① 単体
まずは単体の説明から始めるよ。
中学生で大切な単体の例には、下のようなものがあるんだ。
単体の例
名前 | 水素 分子 | 酸素 分子 | 窒素 分子 | 炭素 | 硫黄 |
化学式 | H2 | O2 | N2 | C | S |
モデル | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
名前 | 銅 | 銀 | 金 | 鉄 | 亜鉛 |
化学式 | Cu | Ag | Au | Fe | Zn |
モデル | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
こんな感じかな。
ちなみに上の表の
水素分子
酸素分子
窒素分子 以外は
… とか
… とか
…
のように、数えきれないくらいたくさんくっついているよ!
かたまりになっている場合は
Fe〇 、Ag〇 、Au〇のように
アルファベットの後ろの〇に数字は書かないでいい決まりなんだよね!
(これも、よくわからない人は下のページも読もうね!)
ねこ吉。上の「単体の例」を見て、何か気づくことはあるかな?

② 化合物
次は「化合物」についてだね。化合物は
化合物…2種類以上の原子からできている物質。
のことだね。さっそく例を見てみよう!
化合物の例
名前 | 水分子 | 二酸化炭素分子 | アンモニア分子 |
化学式 | H2O | CO2 | NH3 |
モデル | ![]() | ![]() | ![]() |
名前 | 塩化ナトリウム | 酸化銅 | 酸化銀 |
化学式 | NaCl | CuO | Ag2O |
モデル | ![]() | ![]() | ![]() |
名前 | 水酸化ナトリウム | 炭酸水素ナトリウム | 炭酸ナトリウム |
化学式 | NaOH | NaHCO3 | Na2CO3 |
モデル | ![]() | ![]() | ![]() |
まず、水分子を見てみよう。
水分子は、水素原子2つと、
酸素原子1つ
からできているね。
つまり、2種類の原子からできているね。
このような場合、「化合物」というんだ。












2. 純粋な物質と混合物
「単体」と「化合物」の違いはOKかな?
続いて、「純粋な物質」と「混合物」の違いを説明するね。
ここは中学2年生で学習するところだよ。
言葉で説明すると、
純粋な物質…1種類の物質からできているもの。
化合物…2種類以上の物質からできているもの。
のようになるよ。これだけ見ると、少しわかりにくいね!
でも、今からの説明を聞けば簡単だよ。まずは「純粋な物質」から始めていくね!
① 純粋な物質
もう一度最初の図を見てみよう!
このようになっているね。まず、全員しっかりと図を見て確認してほしいんだけど、
単体も化合物も、どちらも純粋な物質なんだよ!


単体も化合物も、どちらも純粋な物質なんだね!



例②
袋の中に酸素(だけ)が入っているとしよう。
これを、モデル(図)で書くとこんな感じだね!
(ほんとは酸素分子は4つじゃなく、数えきれないほど多いよ!)






次に
純粋な物質(化合物)の例を見ていくよ。


(もし、この袋の中に、酸素などが混ざると混合物となり、純粋な物質ではなくなるんだ。)
例②
袋の中にアンモニア(だけ)が入っているとしよう。
これを、モデル(図)で書くとこんな感じだね!

例③
次にコップに入っている水
(→こんな感じ)を見てみるよ。
これをモデル(図)で書くと、このようになるね。
(本当は水分子の数は数えられないくらい多いよ!)
このコップの中は
「水(化合物)」
という1種類の物質からできているよね。
1種類の物質からできているから、
純粋な物質なんだ。
例④
最後に塩化ナトリウムのかたまりを見てみよう。
(塩化ナトリウムは食塩のことだよ。)



このように、単体でも化合物でも、1種類から物質ができていれば、純粋な物質なんだよ!
純粋な物質 … 1種類の物質からできているもの。
これで、純粋な物質の説明を終わるね!
② 混合物
最後に混合物の説明だよ。
の黄色の部分だね。まず混合物というのは、
混合物…2種類以上の物質からできているもの。
のことだったよね。
一言でいうと、
純粋な物質が2種類以上混ざると、混合物になる
んだよ!
一つ目の例をあげるね。
例①
ここに、水と塩化ナトリウム(食塩)
があったとするよ。
上で学んだように、どちらも純粋な物質だね。
… 水 塩化ナトリウム(食塩)
では、この2つを混ぜて、食塩水をつくるよ。
+
→
…水 塩化ナトリウム 食塩水
さて、ねこ吉。
食塩水は、どんな物質からできているかな?
その通り。
つまり2種類の物質が混ざってできているね。
このように、
2種類以上の物質からできているものを「混合物」
というんだよ。
ちなみに、「海水」なんかも
食塩水と同じように、
混合物の例として出てきやすいよ。
次は気体の混合物の例を見てみよう。
例②
気体の例。まずは
「水素と酸素
の混合物」を見てみよう。
この袋は、
「水素」と
「酸素」の
2種類の物質からできているね。
2種類の物質からできているものだから「混合物」になるんだよ。
例③
次は空気を見てみよう。
「空気」というのは
僕たちのまわりにある気体のことだね。
「空気」は
窒素が約8割、
酸素が約2割、
あとは二酸化炭素などからできているよ。
空気を袋につめた様子をモデルで表してみると、
こんな感じかな。
この袋の中の空気は、
「窒素」と
「酸素」
「二酸化炭素」
の3種類の物質からできているね。
2種類以上の物質からできているから「混合物」になるんだよ。
その他の例
「空気」「食塩水」「海水」
以外に出てきやすい混合物は
「砂糖水」(水と砂糖の混合物)
「アンモニア水」(水とアンモニアの混合物)
「ジュース」(「水、砂糖、果汁などの混合物)
「しょう油」(水、食塩、カリウム、リンなどの混合物)
などかな。どれも物質が2種類以上混ざってできているね。
3.まとめ
まとめるよ。
単体…1種類の原子からできている物質。
例 水素 酸素
鉄
金
化合物…2種類以上の原子からできている物質。
例 水 二酸化炭素
例 塩化ナトリウム
純粋な物質…1種類の物質からできているもの。
(単体も化合物もどちらも純粋な物質)
例 水素 酸素
鉄
金
例 水 二酸化炭素
例 塩化ナトリウム
混合物…2種類以上の物質からできているもの。
例 食塩水(水と塩化ナトリウム
)
空気(窒素
と酸素
と二酸化炭素
など)
以上で説明を終わるよ。
ややこしいところだけど、最後までよくがんばったね。お疲れさまでした☆